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キャビアの希少性とは？
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長い間、世界中のキャビアの需要の95%を、カスピ海のチョウザメが支えてきました。
ところが、昨今カスピ海の状況は激変し、結果的にチョウザメの水揚げが年々減少傾向にあります。
TRAFFICによれば、カスピ海のチョウザメの漁獲高は、1970年代後半の22,000トンから、1990年後半には1,100トンにまで落ち込みました。
更には2006年にワシントン条約によってキャビアの国際取引が当面禁止されたのです。
このような状況から、ヨーロッパを中心に養殖キャビアが研究され、今では、天然もの肩を並べ、市場に出回っています。
ところが、キャビアの年間需要は600〜700トンと言われている中、全世界で養殖されているチョウザメから採取できるキャビアは年間300〜400トンしかないのです。
天然物が殆ど期待出来ないだけで無く、養殖物も上記の通りで有る事から、取引価格が高騰しているという事ですが、何とも厳しい現状です。
*TRAFFIC(トラフィック)とは、野生生物の取引を監視・調査するNGO。ＷＷＦ（世界自然保護基金）とＩＵＣＮ（国際自然保護連合）の自然保護事業として、世界およそ30ヵ国のネットワークで活動しています。
